バッファロー・スプリングフィールド『WHAT'S THAT SOUND? THE COMPLETE ALBUMS COLLECTION』

2018年に出たボックスの処理がまだまだ終わってませんので、今回もそれです。
バッファロー・スプリングフィールドについてです。
2018年の6月頃リリースされたボックス『WHAT'S THAT SOUND? THE COMPLETE ALBUMS COLLECTION』を紹介します。

WHAT'S THAT SOUND?
WHAT'S THAT SOUND?
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BUFFALO SPRINGFIELD
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まずはバッファロー・スプリングフィールドを知らないという方のために簡単に。
60年代に活動したロックバンドです。伝説のバンド扱いされています。
活動期間は1966年から1968年のわずか2年。しかし、彼らの遺した作品、音楽の影響力は大きく、
それは今なお続いているといって良いでしょう。
フォークロック、カントリーロック、そして60年代後半の空気を内包したその音楽は、どこにでもありそうで、だれにでもできそうなんだけど、実はどこにもなくて誰にもできない、彼らだけの音楽だったりします。だから魅力的なわけだけど。
今でこそ伝説のバンド扱いですが、それは在籍した二人の人物が解散後ビッグになったからという理由もあるでしょうね。
その二人とは、みなさんご存知、ニール・ヤングとスティーヴン・スティルス。
(話を簡単にするためリッチー・フューレイやジム・メッシーナなど他のメンバーのことは今回はスルーします)

この二人の愛憎入り交じった複雑かつ不思議な関係はいろんなところで語られるけれど、天才音楽家二人の関係は二人にしかわからないんでしょうね。
結成時のエピソードは確かニール・ヤングの自伝に詳しく書かれていた気がする。どこまで美化されてるかわかんないですけど。
とにかくロサンゼルスで結成され、アルバム3枚を残しました(ラストアルバムは解散後にリリース)。約2年という短い活動期間で幕を閉じちゃうんです。それもあってレジェンド扱いされてるってわけです。

日本ではあまり有名でないというか、一般受けはしてないいんですが、ミュージシャンには昔から大人気。
はっぴいえんど結成時に細野晴臣さんと大瀧詠一さんが、
「バッファロースプリングフィールドみたいなバンドをやろう」っていう逸話が残されてたりします。

音楽的にもいろんなところでパクリ、いや、元ネタにされることが多いです。
それくらい古典的な曲が多いともいえます。


で、その3枚のアルバムは、
1stアルバム『Buffalo Springfield(バッファロー・スプリングフィールド)』
2nd『Buffalo Springfield Again(バッファロー・スプリングフィールド・アゲイン)』
3rd『Last Time Around(ラスト・タイム・アラウンド)』
です。

ここからが本題なわけですが、
今回のボックス『WHAT'S THAT SOUND? THE COMPLETE ALBUMS COLLECTION』は、その3枚のアルバムを纏めたアナログボックスというわけです。
CD盤もありそちらも5枚組です。なのでどちらも5枚組のコンプリート・アルバム・コレクションと銘打たれてます。
なんで3枚しかリリースしてないのに5枚組?と思ったあなたは鋭い。
どうせライヴ盤とか、未発表曲集とか付いてるんでしょ?
そう思ったあなた!私もそうであって欲しかった。けど違うんです。

5枚の全貌はというと、
1966年のデビュー作『BUFFALO SPRINGFIELD』のモノ・ヴァージョンとステレオ・ヴァージョン、
1967年のセカンド『BUFFALO SPRINGFIELD AGAIN』のモノ・ヴァージョンとステレオ・ヴァージョン、
そしてラスト・アルバムとなった1968年のサード『LAST TIME AROUND』のステレオ・ヴァージョン。

これで5枚というわけです。
ある意味潔いですが、少し残念な気も。もう未発表音源とかはないんですかね?
ライヴならありそうなもんですけど。

では、答え合わせにもなりますのでボックスを見ていきましょう。ある意味このバンドのディスコグラフィにもなってるので、参考にしていただけたらこれ幸い。

ボックスのジャケ。楽しそう・・かな(笑)。
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ニール・ヤングがウダウダ言ってる(と思う)、ライナーが1枚付いてます。
今回は音良いぜ的なやつです、たぶん(超訳)。画像は忘れました(汗)。
音に関しては、オリジナル・アナログ・マスター・テープから新たにリマスタリングを施していて、
ニール・ヤングさん公認のリマスターみたいです。


『BUFFALO SPRINGFIELD / バッファロー・スプリングフィールド』
1966年リリースの1st。個人的には正直あまり聴くアルバムではありませんでした。
でも今回久しぶりに聴いてみたら、その若さのほとばしり感と、すでに芽生えている楽曲のセンスの良さが混ざり合って、不思議な魅力を感じることができました。
荒削りな部分も多く、未熟さや新鮮さが好きな人は楽しめるかも。
モノラルとステレオでは内容が少しだけ違います。「Baby Don’t Scold Me」が「For What It’s Worth」に差し替えられ曲順も変わってます。

モノラル盤。
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ステレオ盤。間違い探しではないです。
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続いて67年発売の2ndアルバム、
『BUFFALO SPRINGFIELD AGAIN』
1stとは逆にコチラはとても好きです。びっくりするくらいまとまりがないのだけれど(バンドの状況からしてもそれは明らか)、それすらも不思議な魅力になってます。個々の曲が良いってのが大きいですね。
今回はモノラルが上手く鳴らなくて(モノラル仕様にしてないので当たり前なんだけど)ステレオ盤が迫力あって楽しめました。

モノラル盤。
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ステレオ盤。間違い探しの難易度が上がってます(笑)。
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ツイッターでも言ったけど、このアルバムの裏ジャケはバンドが影響を受けた人物が列挙されてるんですけど、
なぜかディランは本名のロバート・ジンママン(Robert Zimmerman)で書かれてるんですよね、理由を知ってる人がいたら教えてください。
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そしてボックス最後を飾る5枚目は、サード・アルバムかつ最終作68年発売の『LAST TIME AROUND』のステレオ盤。
このアルバムに関してはモノラル盤が作られてないってことなんですかね、ステレオ盤のみです。

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リリース時にはすでにバンドは解散していまして、アルバム自体散漫な印象なんですけど、これもやっぱり曲と演奏が良いわけです。しかも良い見方をすればそれぞれが未来を見つめているかのような曲になっています。例えばニール・ヤングはソロに向かう、スティーブンスティルはCSN、リッチー・フューレイはポコへ曲や演奏の萌芽が見られるわけです。ポコは詳しくないんですけど。
終幕の閉塞感よりも未来への展望が見れる、わりと珍しい最終作なんじゃないですかね。
あ、今回の中で音が一番良いです。録音が良かったのか、ジム・メッシーナの力か。


後付けスーパーグループは三大ギタリストを輩出したヤードバーズとか、
いろいろありますけど、バッファロー・スプリングフィールドを聴けばすでに二人の才能がこの時点で輝いていることがわかります。
そして3年という短い期間に作られた楽曲は、メンバーの音楽的、性格的せめぎあいも絶妙なバランスで保たれ(それが崩れて崩壊していくわけですが)、
若さゆえの勢いや、瑞々しさ、儚さ、夢、希望、焦燥、挫折、あれやこれやが混ざり合って、奇跡的に光輝いています。

その後のくっついたり離れたりをみてますと、この時この瞬間に音が刻まれたことが奇跡的といっても良いでしょう。

そんな一瞬のきらめきは、ロックンロールの魅力の一つでもあります、
名前だけは知ってるという人も、このボックスきっかけで聴いてみることを強くおすすめいたします。

CD。
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ワタシが購入したアナログボックス。
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『エレクトリック・レディランド』 50周年記念盤。ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスだよ。

『エレクトリック・レディランド』です。

ツイッターとインスタでひたすらつぶやき続けましたが、50周年記念盤について改めてまとめてみました。

『エレクトリック・レディランド』(Electric Ladyland)は、ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスが1968年に発表したアルバム。
エクスペリエンス名義としては3作目にして最後のアルバム。ジミ・ヘンドリックス存命時としては最後のスタジオ・アルバムでもある。

これが一般的解説になります。まぁ、ロック者には説明不要の、重要作、名盤でゴザイマス。
今では私もこのアルバムの素晴らしさが十二分にわかりますが、若い頃はどこでも誰でも名盤扱いするこのアルバムの良さをあまりわかってなかった気がします。決してわかりやすいアルバムではないですよね。

そんな『エレクトリック・レディランド』ですが、このたび50周年を記念した豪華盤がリリースされました。
昨年の話ですが。
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3枚のアルバム(アナログだと6枚)にBlue-rayを加えた豪華仕様です。
内容はこんな感じになってます。
1枚目は、バーニー・グランドマンがオリジナルのアナログ・テープからリマスタリングを施した『エレクトリック・レディランド』を収録。この1文で聴く前から良い音に聞こえてきます(笑)。
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2枚目『At Last...The Beginning: The Making of Electric Ladyland: The Early Takes』は、
未発表デモ、および別テイクを20曲収録。
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これはそんなに期待してなかったんだけど、良かったです。1枚目はジミの弾き語りデモって感じで、まさに曲の制作過程で、ホテルでテープに吹き込んだものなんだけど、生々しさが半端ない。後ろで電話とか鳴ってるし。でも音も悪くないんです。ジミ自身こんなものが50年後人々に聴かれることになるなんて夢にも思ってないだろうけど、貴重な音源だし、耳を傾ける価値は大いにあると思います。
後半(アナログだと2枚目)はバンドのセッション音源。
これもあまりに良い音なのでホントにジミが演奏してんの?って勘繰りたくなるほど。でも音自体は紛うことなくジミなんだけどさ。
ほとんどインストだし、セッションだから突然終わったりするんだけど、それでもかなり熱を帯びた演奏が多くて聞き入っちゃいます。


3枚目『Live At The Hollywood Bowl September 14,1968』は、
68年9月のハリウッド・ボウルでのライブ。最近発見されたサウンドボード音源らしいんですが、未だに出てくるのがジミのすごいところ。
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一曲目になってるイントロダクションがやたら長くてやきもきするのですが、
ニルヴァーナかよっていうフィードバックノイズから(時代的に逆ですけどね、シアトルの先輩ですし)、そのまま音の悪いガレージサウンドに突入するので、もしかしたらグランジの元祖はジミなのかもしれない。

で、確かに音は悪いです。いきなり終わったりもします。新たに発見されたサウンドボード音源らしいので、この日の音源としては最も良いものなのでしょう、でもとにかく音悪くて、ジミのボーカルは割れてるし、ミッチのドラムははるか奥の方でくぐもってるし。商業ベースに載せちゃいけないレベルかもしれない。
でも時期とかからしてもとても貴重なものだし、ファンなら聴く価値は高い。なにより熱量がすごくて、それだけで圧倒されます。こんなん生でみたらそりゃヤバいでしょうなぁ。


Blue-rayには長編ドキュメンタリー 『At Last...The Beginning: The Making of Electric Ladyland』と、
オリジナル・アルバムの[非圧縮LPCMステレオ 24ビット/96k]、[非圧縮 LPCM 5.1サラウンド 24ビット/96k]、[DTS-HD マスターオーディオ 5.1 サラウンド24ビット/96k]が収録。要はエディ・クレイマーによる各種5.1サラウンド・サウンド・ミックスってやつです。
このへんのブルーレイ収録も最近の主流になってきましたね。
もはやエディ・クレイマーはジミのイタコ的存在なので、ずっと続けてもらいたいですな。
さらに長編ドキュメンタリー 『At Last...The Beginning: The Making of Electric Ladyland』が収められているんだけれど、日本版は字幕付いてるみたいなので、3CD+Blu-rayをいつか手に入れたい気持ちもありまする。
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ドキュメンタリーは字幕が欲しいと切実に思いましたが、ここで取り上げたいのはサラウンド音源の方。
本ボックスのなかでもオマケのように考えていたんですが、違いました。
これ、聴いた方が良いです。
個人的には今まで聴いた『エレクトリック・レディランド』の中でも、最も良い音でした(個人の感想です、また今まで聴いた数はそれほど多くありません)


そして今回、何が一番違うかっていうとそれはもうジャケットでしょう。
皆さんご存知のあのジャケではなく、そしてもう一つのヌードジャケでもない、リラックスした様子のメンバーと子どもたちが映る写真が使われている。
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なんとこれがジミが思い描いていたアルバムジャケットらしいです。しかも撮影は後にポール・マッカートニーの奥方となる、写真家リンダ・イーストマン。
この形でオリジナル盤がリリースされてたら、今と印象はおろか、評価すら変わってたかもしれない。ジャケの力ってそれくらいあると思いますし。


それにしても68年というのは、ロックンロール後追い世代としては、想像を掻き立てられる年ですね。
『エレクトリック・レディランド』が10月にリリースされ、その後の11月にビートルズ『ホワイト・アルバム』、12月にストーンズの『ベガーズ・バンケット』だよ。毎日お祭りしてるみたいじゃないですか(多分当時はそうじゃなかったんだろうけど)。

そんなことに思いを馳せつつ、この記念盤を楽しんでおりまする。

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