最近読んだ音楽書籍6冊を一挙紹介。どれも素晴らしかったのですよ。

最近読んだ音楽書籍6冊を一挙紹介。
新しいものばかりではないですが、どれも自信を持って勧められるものです。
読書って、音楽って素晴らしい!

スティーヴン・ウィット (著), 関 美和 (翻訳)『誰が音楽をタダにした?──巨大産業をぶっ潰した男たち』
CDが売れなくなったのは時代の流れではなく、人々の欲や策略のせいかもしれない。
これはとても興味深い1冊でした。CDからmp3、ダウンロード、そしてストリーミングと変遷してきたそのドキュメント。
事実は小説より奇なりを地で行くストーリーに仕上がってます。全ての発端は筆者の一つ疑問「音楽はいつから無料になったんだろう」から始まります。我々もよく知るナップスター以降?でもそれ以前も音楽ファイルはネットのどこかにあった、それはどこだ?
そしてその謎を解き明かす探偵物語のように話は複数の線を辿りながら進んでいきます。
中心となる線は3本。一つはインターネットのとそこに生まれた、音楽を無料で手に入れることのできる(我々の世界でいうところの違法アップロード)できる環境、世界の住人たち。もう一つは、アーメットアーティガン以降の音楽業界を独占するようになったエグゼクティブ、ダグ・モリスの物語。それはレコード会社側から語られた話でもある(もちろんレコード会社にとってはネットに音楽を上げている人間は敵)。そして、3本目がある意味音楽を無料にすることを可能にした張本人(たち)とも言える、データ圧縮の技術者たちの話(MP3の開発と、それが世間に認められるまでの闘い)。これらが絡み合って、まるで映画や小説のように進んでいきます。どれか一つでも大変だと思いますが、その全てを綿密な調査と地道なインタビューで作り上げた筆者を尊敬しちゃいます。
なぜ発売前のアルバムがネット上に上げられてしまったのか、その答えはあまりにシンプルなのですが同時に驚愕もしてしまいます。

そう、ネット上に無断で上げられた音源や動画というのは、野に咲く花のように自然に育ったわけではなく、必ずどこかで誰かが何らかの意思をもって上げているわけです。
そんな当たり前のことに今更ながら気付かされるし、なぜ今のような世界になったのかの一端も解明されちゃいます。
ダウンロードやストリーミングが主流になったのは必然ともいえるし、一部の人々の思惑だったとも言える。ボタンの掛け違えが起きれば、それは今とは違ったものになったかもしれない。そんな想像も膨らんでいきます。

完全に音楽の裏舞台の話ですが、それだけに知らないことばかりで興奮の連続でした。
ただ、表舞台の有名人もエピソードやアップロードされる対象として登場します。
たとえばスティーブ・ジョブズだとか、Jay-Zとか。

音楽好きにとっては面白くないはずがありません。が、同時に考えさせられもします。
善人や悪人はその場所その瞬間にはいるのかもしれないけれど、勧善懲悪なんてものは実際の世の中にはない。
決して清々しい気持ちになる本ではないし、感動を呼ぶわけでもないです。
けれど心に何かをもたらしてくれます。
音楽に金を払うのは当然だという世代も、その行為自体が何のことか理解できない世代も、どちらも読んで欲しいです。
誰が音楽をタダにした?──巨大産業をぶっ潰した男たち
誰が音楽をタダにした?──巨大産業をぶっ潰した男たち
スティーヴン・ウィット 関 美和

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続いてはジャケット関連本2冊。

山口‘Gucci’佳宏 鈴木啓之 (著)『昭和のレコード デザイン集』
日本のレコードジャケット。その丁寧かつ独特な作りは今も昔も変わらず魅力的。特に昔の日本盤ジャケはほんとセンスがあって味がある。たとえば多く色が使えないなら単色で工夫、デザインで勝負とか、独特で印象深いタイポグラフィとか、いちいちセンスが良いし、ほんと見てるだけで楽しいです。
そしてどんな音が入ってるのかとか、どんな状況で作られたのかなんて考えるだけでも楽しくなってきます。あれ?俺だけ??
昭和のレコード デザイン集 (P-Vine Books)昭和のレコード デザイン集 (P-Vine Books)
山口‘Gucci’佳宏 鈴木啓之

【昭和】 幻の4曲入りレコード大全 洋楽日本盤のレコード・デザイン シングルと帯にみる日本独自の世界 明治・大正・昭和のラベル、ロゴ、ポスター―懐かしい日本のグラフィック・デザインが1000点収録 広告マッチラベル:大正 昭和-上方文庫コレクション(紫紅社文庫) 60'sガール・サウンズ・ディスク・ガイド 配色事典―大正・昭和の色彩ノート 洋楽名盤の広告デザイン 和モノ A to Z Japanese Groove Disc Guide 来日ミュージシャンのポスター&フライヤー  デザイン集    Live in Japan Graphic Chronicle 1965-1985 浪漫図案 明治・大正・昭和の商業デザイン

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そしてレコードから引き継がれたのがCDジャケット。よくCDはレコードと違って小さいからツマラン、みたいな話がでますが、それって残念だなとも思います。この本にあるように、小さいからこそやれることもあると思います。もちろんレコード大好き人間ですけどCDジャケットにはCDジャケットなりの良さや、見せ方があると思ってます。もはや死滅寸前のフォーマットかもしれないけど、あえての逆張りで楽しみたいです。2004年のものですが、まだCDがちゃんと息していた時のものなんで、ちゃんとしてます。デザインとかレイアウトの仕方とかも詳しく載っています。
CDジャケットデザインREMASTERCDジャケットデザインREMASTER
宮川 千春 I&D

毎日コミュニケーションズ 2004-11
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レコードはじめて委員会 (著)『はじめてのレコード これ1冊でわかる 聴きかた、探しかた、楽しみかた』
以前も紹介しましたが、改めてちゃんと読みました。
「レコードに興味あるけどなんか敷居高そう」を解消してくれる初心者にとても優しい一冊になってます。
レコードを長年聴いている人も、最初の頃のドキドキを思い出させてくれるます。私も(マニアではないですが)改めてレコードを聴く歓びを噛み締めたいと思います。
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牧野良幸 (著, イラスト)『僕のビートルズ音盤青春記 Part2 1976-2015』
赤盤青盤でいうと青盤にあたる本作。1976年から現在(2015年)まで、常にビートルズの音楽とともに過ごしてきた40年のビートルズ遍歴がイラストと文章で描かれます。ビートルズ好きにはその人その人のエピソードや思い出が存在するのです。
若い頃の情熱は変化してしまっても、親父なりの接し方があるし、それを見せてくれてます。リヴァプール、ロンドン訪問記なんて若者には無理ですもの。今回もビートルズファンには楽しい1冊です。目線が我々一般の人と同じなんだよなぁ。だから好感が持てます。
僕のビートルズ音盤青春記 Part2 ~ 1976-2015 ~ (CDジャーナルムック)
僕のビートルズ音盤青春記 Part2 ~ 1976-2015 ~ (CDジャーナルムック)牧野良幸

音楽出版社 2015-12-15
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僕のビートルズ音盤青春記 Part① ~ 1962-1975 ~ (CDジャーナルムック) ビートルズ・ストーリー Vol.4 1966 ~これがビートルズ!  全活動を1年1冊にまとめたイヤー・ブック~ (CDジャーナルムック) 大人のロック! 特別編集 ザ・ビートルズ 奇跡のサウンド 全活動・全作品パーフェクトガイド (日経BPムック) ビートルズ・ストーリー Vol.8 1969 ~これがビートルズ!  全活動を1年1冊にまとめたイヤー・ブック~ (CDジャーナルムック) ザ・ビートルズ『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』完全ガイド (シンコー・ミュージックMOOK) 僕の音盤青春記 Part2 1976~1981 著者:牧野良幸(CDジャーナルムック) オーディオ小僧のいい音おかわり ~アナログからSACD、ハイレゾまで、帰ってきたオーディオ小僧~ (CDジャーナルムック) 僕の音盤青春記 1971-1976 牧野式高音質生活のすゝめ ~SACDからBlu-ray Audioまで高音質ソフト234レビュー (CDジャーナルムック) サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)




『たった1人のフルバンド―Logic message YMOとシンセサイザー』
読んだのは復刻版なんですけど、もとの初版は1981年刊行、その後絶版状態となってしまった1冊です。
なので高値で取引されていて読めるはずもないと思っていたんですけど、図書館にあったので借りて読みました。
復刻版ですが。ただこの復刻版も『松武秀樹とシンセサイザー「限定愛蔵版」 【MOOG III-Cとともに歩んだ音楽人生】』の付属特典だったとおもうんですけど・・?


まぁ、なんかラッキーということで。中身はざっくりいうとYMOとその周辺の人たちとの音楽的交友、そして当時はまだ発展途上、未知の楽器だったシンセサイザーについての2つが書かれています。YMOの話は第4のメンバーとも言える松武さんから語られる話なわけですから面白くないわけがありません。そしてシンセサイザーに関してもその道を切り拓いてきた人物ですから、それはもう貴重です。
YMOの使用機材や、楽曲制作についても多く語られていますのでYMOファンはまさに必読の書でしょうね。
だからこそ手に入れやすくして欲しいものですけれど。
たった1人のフルバンド―Logic message YMOとシンセサイザー
松武秀樹
勁文社
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今回はほんとにどれも面白かったです。
いや、いつも面白いものだけ紹介してますけど。
はい、私が真正面からオススメさせていただきます!!


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最近読んだ音楽書籍、6冊。どれもオススメ。

読書記事が続いております。珍しくブログタイトルに合ってます。

今回は最近読んだ音楽書籍6冊です。

湯浅学『アナログ・ミステリー・ツアー世界のビートルズ1962-1966』
湯浅学『アナログ・ミステリー・ツアー 世界のビートルズ 1967-1970』
ようやく2冊読み終えました。
湯浅さんの書く文章は好きですし、否定するつもりはないのだけど、それでも「ホンマかいな」の気持ちは消えず。
各盤の違いをブラインドテストしても聴き分けられるのかなーなんて思ってみたり。
ただ読み物として抜群に面白いし、ビートルズレコードを聴いてる人には絶対楽しいハズ。私はしつこいですけどマニアではないですし、ただの音楽好きなので、ひたすら感心するばかりでした。
延々とビートルズのレコードのレーベル面が記載されていて(ジャケットじゃないですからね)、マトがどうとかマザーがどうとかを延々と言ってる。知らない人が見たら日本語で喋って!って感じです。
聴き比べしてる本人たちも文章の中で「気のせいの記録がこの本」て言ってますから、大らかな気持ちで楽しむのがこの本のベストな読み方でしょうね。

アナログ・ミステリー・ツアー世界のビートルズ1962-1966
アナログ・ミステリー・ツアー世界のビートルズ1962-1966湯浅 学 兜田 麟三

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アナログ・ミステリー・ツアー 世界のビートルズ 1967-1970 (P-Vine Books) CDジャーナルムック ビートルズUK盤コンプリート・ガイド~THE COMPLETE GUIDE TO BEATLES’ UK RECORD サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD) SGT. PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND (ANNIVERSARY EDITION) [2LP] (180 GRAM) [12 inch Analog] レコード・コレクターズ 2017年 06 月号 MUSIC LIFE 1970年代ビートルズ物語 (シンコー・ミュージックMOOK) アナログ・ザ・ローリング・ストーンズ (シンコー・ミュージックMOOK) 「ビートルズと日本」ブラウン管の記録~出演から関連番組まで、日本のテレビが伝えたビートルズのすべて ビートルズ来日学 1966年、4人と出会った日本人の証言 レコスケくん 20th Anniversary Edition


アナログ・ミステリー・ツアー 世界のビートルズ 1967-1970 (P-Vine Books)
アナログ・ミステリー・ツアー 世界のビートルズ 1967-1970 (P-Vine Books)湯浅学

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アナログ・ミステリー・ツアー世界のビートルズ1962-1966 CDジャーナルムック ビートルズUK盤コンプリート・ガイド~THE COMPLETE GUIDE TO BEATLES’ UK RECORD レコード・コレクターズ 2017年 06 月号 MUSIC LIFE 1970年代ビートルズ物語 (シンコー・ミュージックMOOK) SGT. PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND (ANNIVERSARY EDITION) [2LP] (180 GRAM) [12 inch Analog] レコスケくん 20th Anniversary Edition サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD) 「ビートルズと日本」ブラウン管の記録~出演から関連番組まで、日本のテレビが伝えたビートルズのすべて 真実のビートルズ・サウンド完全版 全213曲の音楽的マジックを解明 タイム・テイクス・タイム(Yellow Color Vinyl)(完全生産限定盤) [Analog]




『カージャケ CAR JACKET GRAPHIC』
車に興味ないタチなんですが、これは楽しい!
古今東西の車ジャケだけを集めた一冊。車の解説とともに、盤の解説もしっかりしてるので音楽好きとしてはかなり楽しいです。持ってる知ってる盤は嬉しいし、初見のものや、こんな人がカージャケ出してるのかとか、いろんな楽しさが満載。堪能しちゃいました。
カージャケ CAR JACKET GRAPHIC
カージャケ CAR JACKET GRAPHIC

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『パンク・レヴォリューション』
パンクのファッション性やうわっつらを語るのではなく、その精神性や音楽性を様々な書き手が様々な角度から語ったまっとうな本です。大鷹俊一、サエキけんぞう、鈴木喜之、高見展、鳥井賀句、行川和彦、保科好宏、三田格と執筆陣を並べれば、この本がまっとうなパンク本だということがすぐにわかるでしょう。ヴィヴィアン・ウエストウッドをパンクっぽいという理由だけで好んでいる人は読んではいけません。ただ、重要バンドのオススメ盤などはあるけど一つのアーティストを深く掘り下げているわけではないので、パンクについて俯瞰したい人向けです。
パンク・レヴォリューション
パンク・レヴォリューション大鷹 俊一

河出書房新社 2016-07-27
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ジョン・ライドン 新自伝 怒りはエナジー ライヴ'76(完全生産限定盤) Punk London, 1977 God Save Sex Pistols Oh So Pretty: Punk in Print 1976-1980 洋楽ロック&ポップス・アルバム名鑑 Vol.3 1978-1985 ブルータルデスメタルガイドブック: 世界一激しい音楽 (世界過激音楽) 地下音楽への招待 地獄に堕ちた野郎ども [Blu-ray] Bollocks No.028




多屋澄礼『フィメール・コンプレックス (彼女が音楽を選んだ理由)』
女性アーティストに絞って語った一冊。その道を切り拓いたパイオニアというよりは、
それぞれの場所で花開き、自分らしく生きた、その結果後進の女性アーティストへの道を作ったアーティストたちです。
主に80年代に活動した女性アーティストが中心。ですが正直言うとほぼ知らない方でした。
トレイシー・ソーンやエディ・リーダー、ベルセバのイザベル・キャンベルなんかは知ってましたが。
人に歴史あり。バンドに歴史あり。
全ての人にそれぞれの想いや歴史があり、一筋縄でいかない物語が綴られています。
音楽業界では女性でいることだけで大変な部分があったわけです(特に80年代なんかは)。
その中で輝こうとしたそれぞれの女性アーティストたち。
ちょっとこの本に出てきたアーティストの作品をチェックしたくなっています。
最後にディスクガイドがあって便利です。
一つだけ不満なのは、多分権利の問題とかいろいろあるのでしょうけれど彼女たちの実際の写真が1枚もないこと。
創造力は掻き立てられますけどやっぱり写真見ながら読みたいですねぇ。
フィメール・コンプレックス (彼女が音楽を選んだ理由)
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多屋澄礼

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細野晴臣『録音術 ぼくらはこうして音をつくってきた』
自分はまだまだ細野晴臣さんの凄さをわかってないと認識させられた本。
70年代のソロデビューから最新作までを歴代のエンジニアと細野晴臣本人とともに辿る。
この本に登場するアルバムですら全て聴いたわけではないので、改めて彼の音楽を聴いていきたいと思いました。
タイトルは録音術とあり、確かにエンジニアの方々の話は専門的なものも多いのですが、
どんな現場だったのか、どんな音を目指していたのかなど、知識がなくとも十分に楽しめます。
それぞれの時代の録音方法や風景が目の前に現れてきます。
現存するアルバムの トラックシートなんかは垂涎のアイテムでしょう。
常に自分の興味ある音楽を追求し、自身の音楽にも取り入れ前進を続ける細野晴臣というアーティストの、
その足跡を本人たちと辿れるその喜びこそが本書を読む醍醐味ではないでしょうか。
細野晴臣 録音術 ぼくらはこうして音をつくってきた
細野晴臣 録音術 ぼくらはこうして音をつくってきた鈴木 惣一朗 細野 晴臣

DU BOOKS 2015-12-12
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スタジオの音が聴こえる 名盤を生んだスタジオ、コンソール&エンジニア 松武秀樹とシンセサイザー「限定愛蔵版」 MOOG III-Cとともに歩んだ音楽人生 ニッポンの編曲家 歌謡曲/ニューミュージック時代を支えたアレンジャーたち skmt 坂本龍一とは誰か (ちくま文庫) 自伝 鈴木茂のワインディング・ロード はっぴいえんど、BAND WAGONそれから (Guitar Magazine) Sound & Recording Magazine (サウンド アンド レコーディング マガジン) 2017年 7月号 [雑誌] Year Book 1971-1979 細野晴臣 とまっていた時計がまたうごきはじめた Year Book 1980 -1984 Sound & Recording Magazine (サウンド アンド レコーディング マガジン) 2017年 5月号 [雑誌]




どれも良い本でした。音楽業界も書籍業界も苦戦してるなか、近年不思議なくらい音楽書籍が充実してる気がするのは私だけでしょうか。DUブックスとかリットーさんが頑張ってるってのが大きいのかもしれませんが。



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すごい時代のすごい人たちの、すごい話。『ニッポンの編曲家 歌謡曲/ニューミュージック時代を支えたアレンジャーたち』を読みました。

すごい時代のすごい人たちの、すごい話。

『ニッポンの編曲家 歌謡曲/ニューミュージック時代を支えたアレンジャーたち』を読みました。

ニッポンの編曲家 歌謡曲/ニューミュージック時代を支えたアレンジャーたち
川瀬泰雄 吉田格 梶田昌史 田渕浩久
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ほぼ音楽ブログと化している当ブログですが、音楽書籍が本と音楽を繋げてくれています。
今回もまさにそんな一冊なのですが、はっきり言ってべらぼうに面白かったです。

実は今、自分はロックにハマってないんじゃないかと自分では思っています。
ただしそれは「今の」という枕詞がついたりします。そしてそれはさらに「日本の」という言葉が続く。
聴いている音楽はロックがメインなんだけど、それは60年代から90年代のロックで、その中の今も現役の人たちの新しいものはチェックしているような感じです。もちろん中には2000年代以降に現れた人たちもいるのだけれど、よくよく考えるとほんの僅かって言えます。だからむしろロックは希少種。

別にロックは死んだとか今のロックはツマラナイとか、そういう話をしたいのではなくて、自分の音楽の嗜好がそこにあるってだけの話です。
が、あんまり言いたくはないけれど、やはり今の音楽は魅力が乏しい(知らないだけかも)のと、自分の聴く力と聴く音楽の幅が変化したっていう両面があると感じてます。

うまく言えないのですが、
例えば(あくまで例えばで、特定の誰それではありません、念のため)、
20代そこそこの大して苦労も経験もない若者の苦悩とか、個人的な恋の話とか、やっぱりオッサンにはツライですもん。
いや、お前の恋の話とか日々の葛藤とか興味ねえし、みたいなね。
もちろん、それがあまりにも音楽的に凄いとか、普遍的な詞に昇華されてるとかなら聴きたいと思えますけど、往々にしてそんなことはないですし。
ただ、そういうのは若者のための音楽であり、常にいつの時代でもなくちゃいけないものだとも思ってます。
自分が若い時にはそういう音楽があったし、聴いていたし、今は今の音楽があるはずでし。
ただ、自分がその範疇にいないってだけで。
だからくだらないとかは思わない(ようにしてる)けど、自分が聴くべき(聴きたい)音楽ではないのは確かで。
(そんな中でももちろん撃ち抜かれるようにスゴいと思えるアーティストやバンドに出会えたりすると幸せなわけですが。)

うん、ただ自分がじじいになった、だけですわ。

じゃあ、今何を聴いてるか、そして興味があるかというと、それは「歌謡曲」です。
スタジオミュージシャンやアレンジャー、エンジニアなどどちらかというと裏方で音を作ってる人たちに興味を持っています。
そしてやはり生の楽器や演奏が好きなので、打ち込みが主流になる前の音楽を好んで聴くことになります。
そうするとこの人たちの主戦場はまさに歌謡曲になるんですよね。
そして、そんな中でも裏方の力が多いに発揮されるのがアイドルソングです。もともと音楽的素養のない(人が多い)アイドルたちを大人の知恵と工夫で売り物になる音に仕上げる、まさにプロフェッショナルの仕事。
この本を読んでさらに奥深くまで聴いてみたくなりました。

そしてカミングアウトしますと、最近のアイドル、乃木坂46にもハマってます。
もちろんとっかかりは彼女たちのビジュアルからなんですけど、気がつけばそれに付随していた音楽に興味を持ち始めたのです。
もともと歌謡曲も好きなタチなんですんなり聴けたんですけど、彼女たちの雰囲気にあった曲を選びながら進んでいることに感心したんですよね。
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で、上の文章と混ざり合うんですけど、まずは歌詞は全て秋元康氏なわけですが、
長年第一線で活躍してきた百戦錬磨のプロフェッショナルが書く詞は、全く個人的なものではなく誰にでも伝わる内容で書かれていますので、そもそも相当なおっさん(失礼!)が若い女性の視点で書き続けていることが相当ヤバいとも思いますが、そこがプロなわけですよね。
また、楽曲に関しても、演奏(もしくはプログラミング)も、数人の若者が集まってない知恵を絞るとかではなく、
大人が集まり本気で取り組んでいる(れっきとしたビジネスですから)わけですから、良いものが厳選され世に出るわけです。

つまり、完成したもの、出口にでてきたものは、多くのプロフェッショナルが関わり、大きなプロジェクトとして動いてきたものですから失敗してはいけないものなわけです。非常に厳選され磨かれたものではないと通用しないわけです。

ただそうすると冒険心のない、保守的なものになってしまいがちですが、そこに聴く側の思いが入り、その心配がなくなります。

アイドルを追いかけている人たちは、飽きっぽいのです。
その人たちを離さないためにいろいろ工夫をするわけですが(メンバーの入れ替えとか総選挙とかはわかりやすいですね)楽曲でもそれが行われるのです。言わば色んな種類の楽曲が提供されるのです。
その中にはド定番な感じのものもあれば攻めた感じの曲まであって、聴いていて飽きないのです。そもそも厳選された楽曲はクオリティが高いってのもあります。

そんな風にして今はアイドルソングに興味が向いています。現代のも面白いんですけど、90年代以前のほうがより芳醇な気がします。今はプログラミングやらなんやらでお手軽にできちゃうわけですは、当時はテクノロジーよりも「人」だったわけで、やはり自分はそこが楽しいし好きなわけで。
このようにして、自分の音楽趣味ともクロスオーバーしていくというわけです。

まてよ、自分の好きなアーティストもアイドルなんかに楽曲提供してるよな、しかも打ち込みじゃない時代は演奏にも関わってたりするよな。あれ、もしかして、昔の歌謡曲はもしかしてとんでもない宝箱なんじゃないのか?と。
そしてそれは間違いではありませんでした。

はい、すべてが合わさり、この本に着地します。
いやー、本筋登場までの最長記録ではないでしょうか、ここまでお読みくださった方ありがとうございます。

まさに歌謡曲が最も充実していた時代の、裏方たちの凄い仕事。
編曲家がメインなんだけど、そのアレンジを実際の音にした、ミュージシャン、エンジニアの方々の記録や貴重な証言、データが満載です。
「○○の曲で弾いてるのは俺なんだよね」的な話がバンバン出てきます。
また、当時のスタジオの様子や、その周辺の出来事なども多くの人から語られ、立体的に浮かび上がってきます。

登場する編曲家(アレンジャー)を少し挙げますと、
川口真、萩田光雄、星勝、瀬尾一三、船山基紀、大村雅朗、井上鑑・・・。

名前を聞いたことなくても、彼らが関わった楽曲を並べたら誰もが知ってる有名曲ばかりが並びます。
そして彼らに直接関わったミュージシャンや関係者、もしくは本人がそれぞれのエ思い出やピソードを語っています。

あんまり過去を美化するのは良しとしたくはないのだけど、日本の音楽環境に関してはどこをどうみても昔の方が良かったと思えてきます。
プロフェッショナルな人々が集まり、協力し、切磋琢磨し、情熱を傾けて作り上げていった音楽が、色褪せず魅力的なのは、もはや当たり前というか、そりゃそうだわと思える世界です。

今の音楽の無機質さは気になりますけど、いつかきっと反動で、生身の人間が作り出す音楽、本の中の音の作り方に回帰するんじゃないかという気もしています。どうかそうなった時にプロフェッショナルな人々がそこにいないなんてことにこの国がなりませんように。

当時を知る人も、今の音楽しか聴かない人にも読んで欲しい1冊です。きっと何か感じることがあるはずです。
データも充実していて、これから聴いていこうと思っている私みたいな人間には大変便利。
今も昔もそうなんですけど、歌謡曲とかアイドルソングって、録音に関わった人のクレジットが甘いのが残念に思っていて、それを補完するような役割も果たしてます。

あまり陽の当たらない「編曲家」の視点から語られた、日本の歌謡曲の歴史が覗けてしまう、画期的な本だと思います。
なにより面白い!
歌謡曲、アイドルソング、J-POPが好きで、その音作りに興味がある人には大切1冊になること間違いなしです。
自信を持ってオススメいたします!!

最後に。
私が好きなのはJ-POPではないんですよね。歌謡曲なんですよね、やっぱり。
なので本文ではあえて J-POPではなく「歌謡曲」という言葉を使わせていただきました。

手始めに大村雅朗さんを知ろうと思います。
さっそく「くま井 ゆう子」さんのアルバムを聴いてみました。大村雅朗氏のプロデュース及び全曲アレンジなんです。
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僕の音楽キャリア全部話します: 1971/Takuro Yoshida―2016/Yumi Matsutoya 「ヒットソング」の作りかた 大滝詠一と日本ポップスの開拓者たち (NHK出版新書) 細野晴臣 録音術 ぼくらはこうして音をつくってきた スタジオの音が聴こえる 名盤を生んだスタジオ、コンソール&エンジニア Guitar magazine (ギター・マガジン) 2017年 4月号 (CD付)  [雑誌] 1984年の歌謡曲 (イースト新書) 砂の果実 80年代歌謡曲黄金時代疾走の日々 自伝 鈴木茂のワインディング・ロード はっぴいえんど、BAND WAGONそれから (Guitar Magazine) 解析!  昭和のTVアニメ特撮 主題歌大百科 耳に残るメロディを牽引した匠のコード・プログレッション330 ナイトフライ 録音芸術の作法と鑑賞法


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